【3回目の緊急事態宣言直前】大阪府のコロナ新規感染者数をEMA&MACDで分析してみた

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【3回目の緊急事態宣言直前】大阪府のコロナ新規感染者数をEMA&MACDで分析してみた

前回東京都のコロナ新規感染者数の推移をEMAとMACDで分析しましたが、今回は同じ分析を大阪府でやってみたいと思います。

EMAとMACDは相場の値動きを予想するのに使われるテクニカル分析指標です。

コロナ新規感染者数は瞬間的に増減するものではないのですし、新規感染者数が限りなく0に近づけば、当然下げ止まりも起きやすい訳なので、EMAとMACDが機能する確証はありません。

つきましては、「こういった見方もあるんだ。」くらいなスタンスでご笑覧いただけると幸いです。

EMAやMACDの見方については前回の投稿をご覧ください。
東京都の分析結果もこちらの記事に掲載しています。

この記事の目次

大阪府のコロナ新規感染者数の振り返り

それでは大阪府のコロナ新規感染者数にEMAとMACDをプロットしてみます。
(期間は2021年1月1日から4月20日)

COVID-19 大阪府 新規感染者数 EMA&MACD(2021年4月20日)

3月19日以降、なかなか派手に増えてますね。

前回提示した東京都と比べると増加の勢いが凄まじいです。

参考:東京都 新規感染者数

COVID-19 東京都 新規感染者数 EMA&MACD(2021年4月20日)

東京都と大阪府ではグラフの目盛が違う点は注意です。
それでも大阪府では、1月のピーク時をあっさりと超えて新規感染者数が増え続けている点は憂慮すべき事態と見るべきでしょう。

新規感染者数が増加から減少に転換した時期

COVID-19大阪府 新規感染者数 トレンド転換(2021年4月20日)

大阪府では1月14日から2回目の緊急事態宣言が発令されていますが、その時点では1週間 EMAは横ばいで、1月23日に4週間 EMA上から下にクロスしています。

MACDで見るともう少し転換サインが出るのが早くて1月12日にMACD線がシグナルをクロスしていることが分かります。

また2月3日に4週間 EMA12週間EMA上から下にクロスしていることから、長期的な視点で見ても新規感染者数のトレンドが減少に強く傾いていることが伺えます。

ここまでは順調という感じです。

MACDでは2月上旬に下げ止まりサインが出ていた

大阪府では2月中旬ごろから東京都同じように1週間 EMAが横ばいの状況が続いていました。

緊急事態宣言解除後も2週間近く1週間 EMAが横ばいでしたし、当時の人たちもうまく乗り切ったと思ったのではないでしょうか?

COVID-19大阪府 新規感染者数 EMA 下げ止まり(2021年4月20日)

ではMACDで見てみるとどうでしょうか?

COVID-19大阪府 新規感染者数 MACD 下げ止まり(2021年4月20日)

2月上旬の時点で、MACD線はシグナルを下から上へクロスしており、EMAよりも早く下げ止まりを予兆していることがわかります。

ただし、感染者数が0に近づくほど、前の日よりも感染者を減らす難易度は上がると思うので、MACDで早々に下げ止まりのサインが出るのは当然です。

重要なのはこの後。

MACD線が0地点を下から上にクロスして上方向に離れ始めるタイミングだったと思います。

3月23日以降、新規感染者数増加のトレンドが強くなっている

COVID-19大阪府 新規感染者数 感染拡大トレンド(2021年4月20日)

大阪府では緊急事態宣言解除後もしばらく順調(少なくとも安定)といえる状況でしたが、3月23日以降に状況が一変してきます。

この頃から1週間 EMAが明らかに上昇をはじめています。

またMACD線の右肩上がりで、新規感染者数が増加する勢いが日を追うごとに強くなっていることが伺えます。

そのまま勢いは衰えず4月3日に1月のピークの感染者数を超えました。

大阪府の対策にタラレバを言わしてもらうなら…

このEMAとMACDを使った分析はあくまで「後出しじゃんけん」だと思っているので、この分析が当時の判断が間違っている証左になるとは思っていません。

それを承知の上でこの分析に基づいて考察させていただくなら、大阪府に対してはもう少し早く3回目の緊急事態宣言発令があっても良かったと思います。

3月23日以降あきらかに新規感染者数の増加の勢いが強いですし、4月3日の時点で直近のピークにタッチ、その2日後にあっさりと記録を更新している訳で、4月9日の時点ですでに緊急事態宣言を発令する状況にあったと思います。

2回目の緊急事態宣言解除後、しばらく新規感染者数が増加しない傾向にあっただけに残念です。

3回目の緊急事態宣言は遅すぎたのか?

この記事の分析結果だけみると、緊急事態宣言の発令は遅すぎるように見えてしまいますが、実際はいろいろな利害関係があるでしょうから簡単に発令できないのでしょう。

これは会社ではなく、国家レベルでの舵取りということを忘れてはなりません。
多大な苦労をされていること、お察しします。

ただし、「まん延防止等重点措置」。
これは悪手だったと思います。

緊急事態宣言中も感染者数は抑えきれなかったにも関わらず、それよりも緩い規制をしても効果は出ないでしょうし、国民の感染防止の意識も削がれます。

4月25日から3回目の緊急事態宣言が発令されます。
先日の会見で菅総理から「短期集中」という発言がありました。

緊急事態宣言をやるからには、その言葉通り、過去の緊急事態宣言よりも徹底的にお願いしたいです。

【3回目の緊急事態宣言直前】大阪府のコロナ新規感染者数をEMA&MACDで分析してみた

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